AI作曲 無料ツール比較 — Suno・Udio・Stable Audio・Lyria【2026年版】

「AIで作曲できるらしい、しかも無料で」——2026年、これはもう完全に事実だ。

ただし、「無料」の中身はツールによってまるで違う。

1日10曲作れるサービスもあれば、月3ダウンロードで打ち止めのところもある。

商用利用OKのツール、クレジット表記が必須のツール、そもそもダウンロードが停止中のツール。

自分はDJ Albatross名義で活動していて、メインはSunoを使っている。

和楽器×エレクトロニカで「Street Festival Symphony」をSpotifyやApple Musicで配信中。

有料プランを使っているけど、最初は無料プランからスタートした。

この記事では、2026年3月時点で使える主要AI作曲ツール7つの無料プランを、同一条件で徹底比較する。

AI作曲の無料ツール、どれを選べばいいのか

「無料で作曲」に潜む落とし穴

「AI 作曲 無料」で検索すると、「完全無料で作曲できるツール10選!」みたいな記事がずらっと並ぶ。でも実態をよく見ると、けっこうな落とし穴がある。

ありがちな罠:

  • 商用利用NG:無料プランで作った曲をYouTubeやSpotifyに上げると規約違反になるツールがある
  • 生成数が極端に少ない:月に3曲しかダウンロードできない、1日に数回しか生成できない
  • クレジット表記が必須:「Made with ○○」の記載を求められる。アーティスト活動にはブランディング的にキツい
  • ダウンロード不可:ブラウザ上で聴けるだけで、ファイルとして保存できないケースもある
  • 音質制限:無料プランだけ128kbpsのMP3に制限されるサービスも

つまり、「無料で使える」と「無料で音楽活動できる」はまったく別の話。

この記事では、その違いを正確に整理する。

AI作曲 無料ツール比較表|2026年3月版

まずは一覧表で全体像をつかんでほしい。

ツール名無料枠生成数制限最大尺商用利用日本語対応音質特徴
Suno50クレジット/日約10曲/日3〜4分△ 無料は不可 / 有料で可★★★★★ボーカル付きフル楽曲。現状最強
Udio10クレジット/日+月100約3曲/日約2分△ プラン依存★★★★☆高音質。生成精度高い
Google Lyria制限あり非公開可変△ 実験段階★★★★☆Gemini連携。将来有望
Stable Audio初回クレジット月20前後約45秒△ 無料不可 / 有料可★★★☆☆SE・BGM特化
AIVA月3曲月3曲約3分△ 無料不可 / 有料可★★★☆☆クラシック強い
Mubert無料あり非公開無制限(ストリーム)△ プラン依存★★★☆☆BGM特化
Soundraw体験あり無制限生成可変△ 有料で可★★★☆☆商用BGMに強い

自分のおすすめ:まずSunoの無料プランから始めるのが圧倒的に正解。

理由はシンプルで、1日10曲も作れて、フル尺のボーカル付き楽曲が出力されるのはSunoだけだから。

「AI作曲ってこういうことか」を体感するには十分すぎる無料枠だ。

Sunoの使い方を一から知りたい人は「Sunoで曲を作る完全ガイド」を読んでほしい。

各ツールの無料プラン詳細レビュー

Suno:無料プランだけで何ができるか

Sunoの無料プランは、はっきり言って「無料AI作曲」の中では群を抜いている。

できること:

  • 1日50クレジット(約10曲分)が毎日補充される
  • ボーカル付きフル楽曲(3〜4分)を生成できる
  • 日本語歌詞もそのまま入力OK
  • v4.5エンジンが使える(v5は有料プランのみ)
  • Custom Modeで歌詞とスタイルを細かく指定可能

できないこと:

  • 商用利用は一切NG(Spotifyに出したらアウト)
  • v5エンジンは使えない(ボーカル品質に差が出る)
  • Studioのマルチトラック編集は利用不可
  • クレジットは翌日に繰り越せない(使い切り)

正直なところ、無料プランでも「曲を作って楽しむ」分には十分すぎる。

ただ、「配信したい」「収益化したい」と思った瞬間にProプラン($10/月)が必要になる。

自分もまさにこのルートで有料に移行した。

一点、地味に大事な注意。

無料プランで作った曲は、後から有料プランに切り替えても商用利用の権利が遡及しない。

つまり「無料で作って、気に入った曲だけ後で商用化」はできない仕様。

商用前提なら、最初から有料プランで作ること。

スタイルの指定方法は「Sunoスタイルタグ辞典」を参考にどうぞ。

Udio:音質は一級品、ただし現状に難あり

Udioは音質面ではSunoに匹敵する実力を持っている。

特にボーカルの自然さと音像の奥行きには独特の良さがある。

無料プランの仕様:

  • 1日10クレジット+月100クレジットのフォールバック
  • 1日最大3曲(約2分10秒)まで生成可能
  • 商用利用は可能だが、**クレジット表記(帰属表示)が必須**
  • ウォーターマーク付きダウンロード

2026年3月時点の重大な注意点:

Udioは現在ライセンス移行期間中で、全プランにおいてダウンロード機能が停止中

生成はできるけど音声ファイルとして保存できない状態が続いている。

解除時期は未定。

自分もUdioは何度か使ったことがあるけど、この状況ではメインツールとしては正直キツい。

「音質を聴き比べたい」「UIの違いを体験してみたい」という目的なら試す価値はある。

Google Lyria 3:Geminiから使える新星

2026年2月に登場したGoogleの本気。

Geminiアプリから直接「こんな曲を作って」とリクエストするだけで、30秒の楽曲が生成される。

特徴:

  • Geminiアプリ(無料版)から利用できる
  • テキストプロンプトだけでなく、画像や動画からも楽曲を生成
  • 日本語プロンプトに対応
  • 18歳以上のGeminiユーザーなら世界中で利用可能
  • SynthID(電子透かし)が自動的に付与される

制限:

  • 1回の生成は30秒まで(フル楽曲は作れない)
  • 無料ユーザーの生成回数に制限あり(具体的な数値は非公開)
  • 商用利用の可否はGoogleの利用規約に依存(現時点では個人利用が推奨)
  • フル楽曲を仕上げるには繰り返し生成+つなぎ合わせの手間がかかる

Lyria 3は「30秒の音楽デモ」としては驚くほど高品質。

ただし「1曲作り上げたい」という用途には正直向いていない。

アイデア出しや曲調のムードボードとして使うのが現実的だろう。

Stable Audio:インスト&SE特化の堅実派

Stability AI(Stable Diffusionの会社)が提供するAI音楽生成サービス。

無料プランの仕様:

  • 初回登録時に10クレジット付与
  • 月20トラックまで生成可能
  • 最大45秒
  • 商用利用は不可(有料プランへのアップグレードが必要)
  • 英語プロンプトのみ対応

向いている用途:

  • インストゥルメンタル楽曲
  • 効果音(SE)の生成
  • アンビエント・環境音楽

ボーカル生成には非対応なので、「歌モノを作りたい」人には合わない。

逆に、BGMや効果音をサッと作りたい映像制作者には便利なツール。

44.1kHzステレオの高音質出力は評価できるポイント。

AIVA:クラシック・映画音楽の老舗

AIVAは「AI作曲」の老舗的存在。

クラシック音楽や映画音楽のスコアリングに特化していて、他のツールとは明確に毛色が違う。

無料プランの仕様:

  • 月3ダウンロードまで
  • MP3/MIDI形式のみ
  • 最大3分
  • 非商用利用のみ(クレジット表記必須)
  • 著作権はAIVAが保持

強み:

  • オーケストラ編成の楽曲が得意
  • 感情カーブに沿った作曲が可能
  • MIDI出力できるのでDAWで追加編集しやすい

弱み:

  • 月3ダウンロードは率直に少なすぎる
  • ポップスやロック、エレクトロニカは不得意
  • UIがやや古く、直感的とは言いがたい

自分の用途(和楽器×エレクトロニカ)とは正直相性が悪い。

ただ、映画音楽やゲームBGMを作りたい人にはアリだと思う。

特にMIDI出力できる点は、DAWで仕上げたい人にとって大きなメリットになる。

Mubert・Soundraw:BGM特化の実用派

この2つは「楽曲制作」というよりは「BGM生成」に特化したサービスだ。

Mubert:

  • テキストやタグ(”chill”, “techno”, “focus”など)を入力してリアルタイム生成
  • ストリーム型で、無限に音楽が流れ続ける独特の仕組み
  • 無料枠あり(生成は可能だが、商用利用には制限あり)
  • ダウンロードは有料プラン(Creator $14/月〜)から

Soundraw:

  • ジャンル・ムード・テンポなどのタグを選択して生成
  • 生成自体は無制限(ブラウザ上で何度でも試せる)
  • ダウンロードは有料プランのみ($16.99/月〜)
  • UIが日本語対応していて使いやすい
  • ロイヤリティフリーで商用利用OK(有料プラン)

どちらも「YouTubeのBGMがほしい」「Podcastの挿入曲がほしい」という用途には合っている。ただし「自分のオリジナル曲を作る」という感覚とは少し違う。

あくまでBGMツールとして割り切るなら、十分に選択肢に入る。

同じ条件で作ってみた|ツール別の出力比較

「アップテンポのJ-Pop、女性ボーカル、元気で明るい雰囲気」——この同一条件で、各ツールに曲を生成させてみた結果がこちら。

評価項目SunoUdioLyria 3Stable AudioAIVA
ボーカル品質◎ 自然で表現力あり◎ 独特の空気感○ 短いが自然— ボーカル非対応— ボーカル非対応
楽曲構成◎ Aメロ→Bメロ→サビ○ 構成はやや単調△ 30秒で構成不足△ 45秒でループ的○ 展開はあるが機械的
音質◎ マスタリング済み感◎ 奥行きのある音像○ クリアだが薄い○ インストとしては良好○ MIDI的な質感
J-Popらしさ◎ 日本語歌詞OK◎ 日本語歌詞OK○ やや洋楽寄り△ ジャンル指定が限定的△ クラシック寄りに引っ張られる
プロンプトの自由度◎ 詳細指定が可能◎ 詳細指定が可能○ 自然言語で直感的△ テキスト入力のみ△ プリセット+微調整

結論:ボーカル曲を作りたいならSunoかUdioの二択。

それ以外のツールはインスト特化か尺が短すぎて、「1曲を仕上げる」という目的には物足りない。

Sunoの場合、スタイル指定を「J-Pop, female vocal, upbeat, bright」にして日本語歌詞を入れると、かなりそれっぽいJ-Popが出てくる。

自分の経験では、プロンプトの書き方ひとつで出力の質が劇的に変わる。

コツは「歌詞からAI作曲する方法」にまとめてあるので参考にしてほしい。

無料から有料への移行ロードマップ

「とりあえず無料で試して、気に入ったら有料に」——これが最も合理的なアプローチだ。

具体的なステップを整理する。

Step 1:無料で「AI作曲とは何か」を体験する

まずはSunoの無料プランで10曲作ってみてほしい。

プロンプトを変えて、ジャンルを変えて、歌詞を変えて。「AIってこういう曲を作るんだ」と肌で感じるフェーズだ。

並行して、Lyria 3(Geminiアプリ)でも何曲か試すといい。

30秒限定ではあるけど、アプローチの違いを体感できる。

Step 2:「続けたい」と思ったら有料プランへ

各ツールの有料プラン料金を一覧にまとめておく。

ツール無料プランエントリー有料プラン月額商用利用
Suno50クレジット/日Pro$10/月
Udio10+100クレジット/月Standard$10/月○(帰属表示不要)
Stable Audio10クレジット(初回)Creator要確認
AIVA月3DLStandard€15/月(年払い€11/月)○(帰属表示不要)
Mubert無料枠(Ambassador)Creator$14/月
Soundraw生成のみ無料Creator$16.99/月

自分がおすすめする移行ルート:

  1. Suno無料プランで2週間ほど毎日作ってみる
  2. 手応えを感じたらSuno Pro($10/月)に移行 → v5エンジンで音質が一段上がる+商用利用が解禁される
  3. 必要に応じてDAWで仕上げを加える → DAWで仕上げる方法を参照
  4. 準備が整ったらストリーミング配信へ → AI音楽の収益化ガイドを参照

Step 3:配信前に著作権を必ず確認する

無料→有料に切り替えるタイミングで、必ず押さえておくべきポイントがある。

  • 無料プランで作った曲は商用利用できない(Sunoの場合、遡及不可)
  • 有料プランに切り替えてから作った曲のみ商用利用の対象
  • 各ツールのライセンス条件は定期的に改定されるので、配信前に最新の利用規約を必ずチェックすること

著作権まわりの詳しい話は「AI音楽の著作権・商用利用 完全ガイド」にまとめてある。

AI音楽にオリジナリティは宿るのかも合わせて読んでおくと、権利面の理解が深まるはずだ。

まとめ

2026年3月時点で、AI作曲の無料ツールは「試す」には十分。

だけど「活動する」には有料プランが必須——これが現実だ。

最終結論:

目的おすすめツール
まず試すならSuno無料プラン一択。1日10曲、フル尺ボーカル付き
音質を聴き比べたいならUdio(ただしDL停止中に注意)
手軽にデモを作りたいならGoogle Lyria 3(Geminiアプリ)
インスト・SE特化ならStable Audio
クラシック・映画音楽ならAIVA
BGM用途ならSoundraw or Mubert

自分は楽器が弾けない状態からSunoに出会って、今ではストリーミング配信までたどり着いた。

最初の一歩は無料プランだった。

「AIで音楽を作る」のは、もう特別なことじゃない。今日から始められる。

DJ Albatross の最新作はYouTubeで公開中。チャンネル登録もぜひ。

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